リハビリテーション科について
当科は、病気やけがにより日常生活を送ることに不自由を感じる方を主な対象として、個々の運動機能や日常生活における動作能力の回復を図ることを目的として、当院を利用される方を支援しています。
概要
当科は様々な理由により運動機能が低下した人々に対し、運動療法等で「日常生活の改善」や「生活の質の向上」を目指しています。病気、けが、高齢等の理由により、移動や身の回り動作、食事、社会活動等に不便が生じます。理学療法・作業療法・言語聴覚療法を通じ、失われた機能の回復をうながすとともに、残存能力の向上を目指し、家庭復帰や社会復帰を援助しています。
特色・方針・目標
当科は専属チーム体制にて診療をしています。運動療法の質を向上させるため、科内での勉強会だけでなく客観的指標を用いた介入を目標にしています。論文抄読やデータ収集を行うことで介入の適切さを振り返り、より良い介入が出来る様にしています。また学会発表等の学術活動にも力を入れています。
施設基準 | 脳血管疾患等(Ⅰ) 運動器疾患(Ⅰ) 呼吸器疾患(Ⅰ) がんリハビリテーション |
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関連診療科 | 整形外科、内科、外科、呼吸器内科、脳神経外科 他 |
職員数
理学療法士 | 17名 |
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作業療法士 | 9名 |
言語聴覚士 | 5名 |
事務 | 2名 |
業務内容
01理学療法
「起き上がり」や「立ち上がり」「歩く」といった動作練習や、痛みの軽減、関節の動きの改善などを目的とした理学療法を実施します。
02作業療法
「排泄」「入浴」「更衣」など日常生活活動(ADL)といった応用的な動作練習や高次脳機能障害の改善を目的とした作業療法を実施します。 また、肘・手・指のけがに対して機能の改善を図る「手の外科」の対応にも力を入れています。
03言語聴覚療法
脳血管障害などにより食べ物を飲み込みにくくなる「嚥下障害」の改善や、言葉が出ない、理解しにくいといった「言語障害」に対してのコミュニケーション改善を目的とした言語聴覚療法を実施します。
03訪問リハビリテーション
利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、理学療法士、作業療法士、言語療法士などが利用者様の自宅を訪問し、心身機能の維持・回復や日常生活の自立、社会参加に向けたリハビリテーションを行います。
手外科・外来チーム
手外科・外来チームは、作業療法士6名、理学療法士2名で構成されています。
対象疾患
以下5疾患を中心にセラピィを実施しております。病態によりスプリント作製を積極的に実施しております。
- 橈骨遠位端骨折
- 上腕骨近位端骨折
- 基節骨骨折
- 肘頭骨折
- 手指腱損傷など
院内活動
- カンファレンス
- 症例検討会
- 研究活動
- 公費研修伝達講習
- 手術見学
院外活動
以下研修会参加・学会発表
- 埼玉手外科研究会
- 埼玉ハンドセミナー
- 日本ハンドセラピィ学会
- 日本ハンドセラピィ学会主催研修
- 作業療法士学会
- 埼玉県理学療法士学会
病院内連携
院内の多くの職種と連携し、多方面からの視点を持って当院利用者をサポートします。
チームアプローチ
チームで共通の認識をもち、“できること” を “していること”へ!経験年数に関係なく、治療内容の統一化を目指して連携を図っています。
- NST(栄養サポートチーム)
- DM(糖尿病)チーム
- 褥瘡回診
- 整形外科リハビリカンファレンス
- 手外科カンファレンス
- 外科カンファレンス
- 泌尿器カンファレンス
カンファレンスへの参画
- 整形外科カンファレンス
- 外科カンファレンス 他
教育体制
プリセプター制度
新人1人に先輩セラピストが1人プリセプターとして教育支援をしています。
研修ローテーション
入職後、専属チーム配置となり、3年間のローテーション研修を経て、4年目から専属配置としています。急性期~慢性期、退院後の自立支援まで、様々な分野で患者さまと関わっていけるシステムとなっています。
キャリア支援
年3回の目標設定や進捗状況の確認をキャリアシートを用いて面談。