2019年度(令和元年度)

2019年度(令和元年度)病院指標

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 32 81 77 66 137 152 271 612 654 277
【定義】
年齢階級別(10歳刻み)の患者数を表示してます。

【解説】
令和元年度中に当院を退院した患者様を年齢階級別に集計しました。
当院は、越谷市西部に位置する中核病院として急性期から慢性期に至る幅広い医療を提供すると共に、救急指定病院として積極的に救急医療も行っています。令和元年度の全退院患者数は2359名であり患者分布は幅広い年齢層に及んでいます。少子高齢化の影響で、特に60歳以上の占める割合が、全体の76.9%、80歳以上が39.5%とご高齢の患者様が多く入院されています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 159 32.82 20.84 3.14 86.18
050130xx99000x 心不全 61 22.95 17.71 8.2 87.36
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 51 22.43 12.58 7.84 84.96
0400800499x00x 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上)(副傷病なし) 48 19.48 18.69 0 85.19
0400800499x01x 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上)(副傷病あり) 33 21.06 21.84 3.03 85.42
【定義】
患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、自院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転移率、平均年齢を表示しています。

【解説】
内科で最も多い症例は、誤嚥性肺炎となっています。高齢者の方に多い疾患となり平均年齢も86歳となっています。次いで心不全、尿路感染症の疾患も多くみられます。平均在院日数が全国と比較して長くなっていますが、急性期治療後は療養病棟で十分な治療を行ってるため長くなっています。前年度と比較すると、平均在院日数が短くなっています。多くのスタッフが関わることで、治療を含め、退院後の環境を整えつつ、家族のモチベーションも高め早期の在宅復帰を日頃から目指したチーム医療の提供をしています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 56 9.95 8.86 5.36 69.07
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 42 4.95 4.85 0 68.55
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 37 7.24 7.42 2.7 59.41
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 36 10.11 7.65 0 63.86
060340xx99x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 24 14.46 9.68 4.17 83.42
【定義】
患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、自院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を表示しています。

【解説】
外科では、一般・消化器外科全般について診療を行っています。良性疾患の手術治療では、鼠径部ヘルニア、急性虫垂炎、胆嚢結石症、総胆管結石症を中心に行っています。また、鼠径部ヘルニア、急性虫垂炎、胆嚢結石症については腹腔鏡下手術を行っています。2000年以降、鼠径部ヘルニア手術後の再発を認めていません。悪性疾患については、胃癌、大腸癌、乳癌等の手術治療、化学療法を行っています。救急疾患では上表のように急性腸炎、憩室炎、急性膵炎等の保存的治療も当科で行っています。また、消化管出血における内視鏡的止血術、ERCP手技を用いた総胆管結石除去等の治療にもあたっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 77 18.89 25.94 7.79 81.52
160760xx97xxxx 前腕の骨折 46 8.37 5.54 0 50.11
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 46 6.87 4.11 0 38.91
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 37 7.05 5.59 0 31.08
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 26 15.09 3.85 62.42
【定義】
患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、自院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を表示しています。

【解説】
大腿骨近位部骨折は高齢者に多いため、迅速かつ適切な手術を施行することにより入院期間の短縮を計っています。その他疾患も手術目的に入院加療を致します。
上肢手術の多くは”日帰り手術”の為本指標に含まれませんが、合併症などを有する場合には入院治療を行っています。
手外科は、専門チームが設立されており、近隣病院からの紹介も承っています。
脊椎外科は、神経除圧術から矯正固定、側彎症手術まで、高度医療を提供しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 101 3.02 2.49 0 70.44
110070xx0200xx 膀胱腫瘍(膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 + 術中血管等抽出撮影加算) 18 8.11 7.07 0 77
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 10 7.8 12.58 10 78.5
110070xx97x00x 膀胱腫瘍(その他の手術あり) 7.96
11012xxx99xx0x 上部尿路疾患 6.71
【定義】
患者数の多いDPC14桁分類について、DPCコード、名称、患者数、自院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を表示しています。
※患者数が10名未満の場合は、個人情報の特定が懸念されるため「-」(ハイフン)で表示しています。

【解説】
※症例数1位の「前立腺の悪性腫瘍」は前立腺生検(組織診断)を目的とした検査入院を指します。

近隣病院と連携して、泌尿器科領域での癌の早期診断に力を入れて診療を行っています。
前立腺癌の診断に必須となる前立腺生検は年間100症例以上行っており、仙骨麻酔下で2泊3日を原則としています。手術に関しましては、経尿道的手術(膀胱腫瘍、前立腺肥大)や陰嚢手術を積極的に行っていきます。
地域連携を生かし、患者様それぞれにベストな治療を行うことと、わかりやすい説明をモットーに診療を心がけています。
2017年から排尿ケアチームを立ち上げ、多職種スタッフとチームを組み、入院中に排尿トラブルがあった際には、排尿ケアチームが介入できるシステムを確立しました。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 12 1 7
大腸癌 14 14 1 7
乳癌 1 7
肺癌 1 7
肝癌 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【定義】
5大癌について初発患者はUICCのTNMから示される病期分類による患者数を、再発患者(再発部位によらない)は期間内の患者数を集計しています。患者数は延患者数です。
再発患者とは、他病院で治療(手術や化学療法など)を受けた患者様も含まれます。

※患者数が10未満の場合は、個人情報の特定が懸念されるため「-」(ハイフン)で表示しています。

【解説】
がんの発症の多い上記5つの癌について、がんの進行度であるUICC病期分類別に集計しています。UICC病期分類とは、がんの進行度を一定の基準を設けて分類したものT=腫瘍、N=リンパ節、M=転移という意味で、3つのカテゴリーからStage分類をしています。再発患者様については、他病院で治療(手術や化学療法など)を受けた患者様も含まれます。

当院では、手術治療だけでなく、化学療法、緩和ケアの導入も含めた様々な治療も行い、総合的に診療しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症
中等症 33 19.36 81.88
重症
超重症
不明
【定義】
成人の市中肺炎について、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。
重症度分類は『A-DROP』を用い、軽症~超重症の4段階で表記しています。

※患者数が10未満の場合は、個人情報の特定が懸念されるため「-」(ハイフン)で表示しています。

【解説】
A-DROPスコアは、年齢(Age)、脱水(Dehydration)、Respiration、意識障害(Orientation)、収縮期血圧(Pressure)の5つを点数化して重症度を評価します。
当院では中等症の症例が最も多くなっており、全体の7割以上を占めています。中等症以上の平均年齢は80歳代となっており、高齢者が重症となる傾向があるといえます。

脳梗塞の患者数等

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 13 51.92 84.85 0
その他
【定義】
脳梗塞の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。発症日から「3日以内」「その他」に分けて集計しています。

※患者数が10未満の場合は、個人情報の特定が懸念されるため「-」(ハイフン)で表示しています。

【解説】
脳梗塞とは、脳の血管が狭くなったり、詰まったりして、脳細胞に血液が充分に行き渡らなくなることで起こる疾患です。
当院では、発症して3日以内に入院される患者様がほとんどであり、平均年齢は84.9歳で高齢者が主体となっています。一般病棟での急性期治療後は療養病棟へ転棟し、リハビリテーションやケアを行ってから退院となるため平均在院日数は51.9日となっています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 28 0.86 2.71 0 64.79
K654 内視鏡的消化管止血術 26 1.08 15.27 0 72.85
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 23 1.35 5.15 0 65.13
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 18 5.28 18.67 0 74.11
K6335 鼠径ヘルニア手術 14 1 3.71 0 76.07
【定義】
手術件数の多い順に5術式について、患者数、術前・術後日数、転院率、平均年齢を表示しています。

【解説】
当院では、上記成績に反映されているように各種良性疾患に対して侵襲の少ない治療を心がけており、従来の手術以外にも腹腔鏡や内視鏡を用いた低侵襲治療を積極的に行っています。また、これら以外に胃癌、大腸癌、乳癌等の手術治療も行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0462 骨折観血的手術(前腕) 89 0.98 12.75 2.25 57.47
K0461 骨折観血的手術(大腿) 83 1.05 13.47 4.82 71.29
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) 47 1.13 5.66 0 46.85
K0463 骨折観血的手術(膝蓋骨) 30 1.23 10.93 0 47.77
K0811 人工骨頭挿入術(股) 29 2 20.62 10.34 79.48
【定義】
手術件数の多い順に5術式について、患者数、術前・術後日数、転院率、平均年齢を表示しています。

【解説】
大腿骨近位部骨折患者は高齢である事が多いため受傷当日を含め数日以内の手術を、 上肢手術は主に”日帰り手術”(本指標外)を行っています。
上肢疾患には若年者も多く、手外科専門医を中心とするチームで機能回復を図ります。
脊椎は変性疾患をはじめ、骨折、腫瘍、側彎症に至るまで治療しています。
術後は”365日リハビリテーション”をはじめとする患者様本位の医療を各職種から成るチームで 実践し、退院後もサポートしています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 25 1.68 6.72 0 73.96
K800-2 経尿道的電気凝固術
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術
K8412 経尿道的前立腺手術(その他)
K7812 経尿道的尿路結石除去術(その他のもの)
【定義】
手術件数の多い順に5術式について、患者数、術前・術後日数、転院率、平均年齢を表示しています。

※患者数が10名未満の場合は、個人情報の特定が懸念されるため「-」(ハイフン)で表示しています。

【解説】
各種疾患に対する手術を行っています。膀胱癌に関しては経尿道的で施行しており、患者様への負担が少なく、入院期間も一週間程度です。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる
【定義】
※患者数が10名未満の場合は、個人情報の特定が懸念されるため「-」(ハイフン)で表示しています。

【解説】
こちらの指標は医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの、少しでも改善すべきものとして入院契機病名(入院のきっかけとなった病名)の同一性を区別して症例数と発生率を示したものです。すべて0.2%未満の低い発生率となっています。

更新履歴

H28.09.21
更新
H29.09.26
指標更新(28年度)
H30.09.25
指標更新(29年度)
R01.09.25
指標更新(30年度)
R02.09.29
指標更新(令和元年度)